個別指導塾と一斉授業塾
そのどちらも指導経験がある。教師としてやってて楽しいのは?
と聞かれると「一斉授業」だ。
もちろんどちらが優れているというのではない。
教えるときのエネルギーの使い方と子供のノリが全く違うのだ。
一斉授業は皆のエネルギーを一つにまとめて、みんなで波に乗
ってグングン行くという感覚。いったんやる気に火がついたら、
みんな驚くような進み方をする。但しこの後の教師のフォローが
しっかりしていないと、結局解ったつもりの子ばかりになってしま
う。
さて、今僕は自立学習型の個別指導をしている。まず、出来ると
ころは自分でやってみて出来ないところをフォーローしその後そ
こを練習していく形。
学習効率はかなりいい方だと思う。但し一斉授業のようなノリは
ない。
しかし、皆が黙々とやり出すとき全体が独特な緊張感に包まれる。
この緊張の糸を切らさないように指導していくのだ。個別に各担当
教師がいるが、僕はみんなのやる気と勢いが落ちないように気を
配る。
ちょうど皿回し(したことはありませんが・・・)の曲芸師が複数の皿
を回し続けるときそれぞれの皿の勢いが落ちないように気を配る
のと似ている気がする。
目には見えない教室の空気を作っていくこと。そしてそれが子供の
学力に反映するようにフォローしていくことはとても骨が折れる仕事
だが、同時に非常にやりがいがある仕事だ。
個別指導も一斉授業も学習する空気を作り出して子供をやる気に
させる。そんな醍醐味がある。
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