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2006年6月 1日 (木)

記憶について考える その①

Miruhi 「学力向上犬」ミルヒです。今からちょっと堅い話

をしますのでまずはちょっと和んでください・・・。

今日のお話に「学力向上犬」は関係ありません。

では本題!

勉強には必ず「覚える」という作業が入ってきますよね。実はこの

記憶には3種類あるということを知っていましたか?

これを知っておくと今の自分の記憶状態がどこにあるのかを知る

目安になります。だから知っているとそうでないのとでは、目を開けて

自転車に乗っているのと、目をつぶって乗っているくらいの違いがで

てきます。

まず、人間の記憶は複数の「記憶システム」からなっていると考え

られています。この記憶システムは3つからできていて、それぞれ

記憶できる情報量と保持時間の長さに違いがあります。

保持時間の短いもの(忘れやすいもの)から順に「感覚記憶」

「短期記憶(作動記憶)」「長期記憶」とよばれています。

では今日は最初の「感覚記憶」から・・・・・

勉強における感覚器の中心は「視覚」「聴覚」といえます。この

感覚記憶の保持時間はきわめて短く、視覚情報は数百ミリ秒

(1000ミリ秒が1秒)、聴覚情報は数秒だといわれています。

だから感覚記憶したものはすぐに処置をして「短期記憶」へと

移行させなければなりません。一例・・ノートする等。

例えば携帯番号を人から聞いたとき、その直後であれば何とか

言えてもしばらくするとほとんど記憶に残っていません。

(もしかすると僕だけ?

覚える努力を払わないと完全に消えてしまいますよね。

勉強のできない子は説明を聞いた瞬間にもう分かったつもりになって、

練習さえろくにせずテストで大失敗をすることがありますが、これは

「感覚記憶」もしくは次回お話しする「短期記憶」の段階で定着したと

思いこんでいるからであり、「分かっているのになぜ練習なんか・・」

と自分の状態を正確に理解できていないことが多いようです。

もちろん勉強のできる子は「記憶の3種類」なんて難しいことをいわ

なくても肌で感じて、一生懸命にやるからこそ「できる子」になれるの

であり、言い換えるなら「できる子は」自分を正確に見る目を持って

いる場合が多いような気がします。覚えた気になっている子のために

少し時間をあけて本当に覚えているかどうか確認してあげると納得し

やすいかもしれません。塾のスモールステップでの確認テスト、その後

のまとめテストにはそのような意味があります。何よりもテストで「できる」

を重ねていくと自信につながって、さらにやる気がでてきますよね。

毎回、塾での学習で達成感を感じるようにするというのは記憶だけでなく

「やる気」を持ち続けるためにもとっても大切だと考えています。

次回は「短期記憶」について!

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