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2006年4月 8日 (土)

成績が伸びる子・そうでない子

伸びることそうでない子、まず一目で分かることがある。まず第一は、「姿勢」

である。一生懸命に集中している子は、間違いなく若干あるいはかなり前の

めりになって勉強している。目が机に近すぎて心配になり声をかけることもある

が、つい夢中になっているようだ。

 一方思ったほど成績が伸びない子の場合、姿勢が崩れている場合が多い。

言い換えると学習への姿勢が自然と体に現れていると言うことなのかもしれない。

保護者の方には家庭学習では是非姿勢に注意してみてほしい。(え?家では

まったくしない?その時は僕に言ってください。たっぷりプリントをあげます。ハイ)


さて、伸びる子と、そうでない子の決定的な違いについて考えていきたいと思う。

それは・・・

     【塾を利用するか、塾に依存してしまうかの違いにある】

例えば君がJRを使って佐賀から博多に行くとしよう。当然君は博多へ向かう列車

に乗るはずだ。長崎へ行く列車には乗らない。当然の話である。この時君は《列車》

を利用して目的地に行っているのであり、列車に依存しているのではない。

 さて、塾で成績を伸ばして目的を果たしていく塾生達は間違いなく塾を利用して

いる。

「先生。僕二次方程式の文章題がよくわからんけんそこの問題沢山出して」

「先生、英語の受け身を沢山ちょうだい!」

「テスト前だから今日は今から(午後4時)から10時までノンストップで勉強するよ!」

どれも塾生が実際に言った言葉である。皆、目的がはっきりしている。弱点克服、

テスト対策というように《目的地》がはっきりしているのである。

 もちろん中には「分からないところが分からない」という子もいる。何となく授業を受

けていく間にあやふやになってしまっているのだろう。その子の場合は「弱点を探す」

という《目的地》を持つことになる。それができたら次は弱点を克服するという目的地に

向かえばよい。

 しかし、《目的地》がはっきりしていない子の場合、せっかく良い勉強をしていても

途中で飽きてしまい他のことがしたくなってくることがある。先ほどのたとえで言うなら

せっかく博多行きの列車に乗っていたのに、途中からどこに向かうのか分からない

列車に飛び乗るようにものだ。

 塾に依存している子は《目的を持って》勉強すると言うより「塾で勉強する行為」

そのものが目的になってしまう。

「あ~。今日はよく勉強した」ということで完結してしまうのだ。もちろん一定時間

勉強をしているのでそれなりの効果はあるのだが、目的を持って勉強している子と

比較すると「爆発的」な伸びは期待できない。とりあえず塾という列車に乗って安心

している。うまくいけば目的地に着けるが、思ったほど遠くへは行けないかもしれない。

ちょっと辛口の話しになってしまったが、まず君がしなければならないことがはっきり

してきたと思う。それは・・・・

         “君自身がはっきりと目標・目的を持つ!!”

ということなのだ。

人は行き先を決めてからでなければ第一歩を踏み出すことはできないのだ。

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