鷲(わし)になれ!!
熱気泡(ねつきほう)という言葉を知っている?これは猛禽類が飛ぶときに利用する
「上昇する暖かい空気の柱」で、猛禽類はこれを上手に見つけてほとんど力を使わず
に舞い上がっていくことができる。熱気泡は目には見えないけれど、とくに鷲は見つ
けるのが上手らしい。いったん熱気泡を見つけると鷲は翼と尾を広げ、暖かい空気
の柱の中で旋回し、上へ上へと運ばれていく。十分な高さに達すると今度は隣の
熱気泡まで滑空して同じ行程を繰り返す。こうして少ないエネルギーで何時間も飛
ぶことことができるらしい。飛ぶために羽ばたき続けないといけないスズメとは全く違
う飛行法だね。
僕はこの話をある雑誌で読んだとき、君も塾に来てくれているあいだ「鷲になってい
る!」と思った。みんなが感じているかいないのか僕には分からないけれど、みんな
が教室で勉強していると、教室内に「熱気泡」がわき起こるんだ。それは静かだけど
一体感があって、それぞれが問題に集中している時に起こる。その時、鷲が羽ばた
かずに何時間も飛び続けるように、君も何時間も自然に集中して勉強を続けられる。
この雰囲気こそ、教室にみなぎる目には見えない「熱気泡」なんだよ。
だって考えてごらん。家で勉強するとき君は自分一人で意識して(むりをして)勉強す
るよね。ちょうどスズメが飛び続けるために休みなく羽ばたかなければいけないように。
でも塾ではそれぞれが作り出す少しずつのエネルギーが、教室の集中する空気を作
りだすから自然に頑張れるんだ。だから冬休みの講習会では3年生たちは、僕が強
制もしないのに朝10時から夜の11時まで勉強しても平気だったんだよ。
今度塾で勉強するときに、この「熱気泡」を意識してごらん。勉強する雰囲気を自分
から意識して作り出すんだ。そうすると、君は知らないうちに集中して勉強で「鷲」に
なっていることに気がつくはずだ。このことが習慣になってくると家庭学習も苦ではな
くなって来るんだよ。
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